甘露寺蜜璃の魅力が爆発的な広がりを見せたのが、実質的なダブル主人公格として活躍した「刀鍛冶の里編」です。過酷な訓練の合間に見せる温泉シーンや、山盛りのご飯を幸せそうに頬張る姿は、視聴者の心を一気に鷲掴みにしました。彼女が愛される最大の理由は、自分の特異な体質や大食いに悩み、傷ついた過去を抱えながらも、最終的に「自分らしく生きること」を選んだ等身大の強さにあります。
花澤さんの名演が光ったのが、上弦の肆・半天狗(憎珀天)との死闘において放たれた次のセリフです。
「私、いたずらに人を傷つける奴にはキュンとしないの!」
この一言には、普段の甘く柔らかなトーンから一転し、理不尽な暴力に怒りを燃やす歴戦の剣士としての風格が込められていました。さらに「柱稽古編」では、炭治郎たちに柔軟性を教える指導者としての明るさと、隊士たちを心から励ます温かい包容力を披露。単なるマスコット的ヒロインにとどまらない、頼もしい先輩剣士としての存在感を鮮やかに描き出しました。