ネット上の情報で散見される「505は501のファスナー版」という説は、歴史的にも構造的にも明白な誤りです。かつてリーバイスは1950年代に「501ZXX」という、501のシルエットそのままにジッパーを採用したモデルを製造していました。しかし、防縮加工をしていない生デニムにジッパーを縫い付けた結果、洗濯による強烈な縮みでジッパーが波打って開閉不能になるという重大なトラブルが多発したのです。
その失敗を糧に、最初からプリシュランク(防縮加工)デニムを採用し、型紙を根本から現代的なプロポーションへ再設計した独立モデルこそが505です。501の型番違いではなく、ターゲット層も用途もゼロベースで変えた意欲作でした。
この歴史を知らずに「501と同じサイズ感覚」で505を選ぶと、思わぬ失敗を招きます。リーバイス501 505 サイズ感の違いにおいて最も注意すべきはヒップのホールド感です。505はウエストに対してヒップと太ももにゆとりがあるため、501と同じサイズを選ぶと腰回りがもたついて見えるケースがあります。逆に、ジャストサイズで美しいテーパードを出したい場合は、505では1サイズ下げる選択肢が有力になることも覚えておく必要があります。