かつてTwitterと呼ばれたXや、Threadsなどの分散型SNSが生活に深く根ざした現在、タイムラインは常に誰かの「失言」を探す目で満ちている。発信者の意図や文脈は無視され、たった一行の表現の誤りや、不適切な単語の選択だけが切り取られて拡散していく。
これはもはや建設的な議論ではない。単なる「言葉狩り」であり、標的を見つけて集団で叩くゲームと化している。一度目を付けられれば、過去の発言まで掘り起こされ、社会的な立場を追われる「キャンセルカルチャー」へと発展することも珍しくない。誰もが発信者になれる時代だからこそ、誰もが被害者であり加害者になり得るのだ。