地球沸騰化が叫ばれて久しい今、日本の夏はかつてないほど過酷だ。プランター内の限られた水分と養分は、猛暑によって瞬く間に枯渇する。密集した苗は互いに日陰を作り合い、光合成の効率を著しく低下させてしまう。日照を奪い合う徒長(茎が細く伸びること)を防ぐためにも、スペースの確保は急務だ。
風通しの確保は、湿度の高い日本の梅雨を乗り切る最大の防御策でもある。風が通らない株元は、カビや病原菌にとって格好のパラダイスだ。一株あたりの占有面積を広げることは、過酷な夏を乗り切るための「スタミナ」を苗に与えることに他ならない。