キャリアを重ねた現在の松岡は、かつての「がむしゃらに突き進む少年」役から、次の世代を導く「師匠」や「頼れる先輩」、あるいは「一癖も二癖もある大人の男」へと、その演じる幅を自然に広げている。
若手の熱量を受け止めつつ、自らは一歩引いたポジションから作品のクオリティを底上げする。そんな大人の余裕と、かつて培った熱い魂が同居する演技は、近年の新作アニメでも際立っている。現場でも若手声優たちから「背中で語る憧れの先輩」として慕われる存在になっており、その立ち位置の変化がキャラクターの演技にも深みを与えているのだ。