2016年10月、日本中が涙した平尾誠二氏の急逝から、早いもので10年の歳月が流れた。2019年のワールドカップ日本大会の成功、そしてその後の日本ラグビーの躍進の礎を築いたのは、間違いなく彼だった。53歳という若さで世を去った天才の不在は、今なお日本のスポーツ界に大きな穴を残したままだ。
しかし、時の流れは残酷であると同時に、新たな芽を育む時間でもある。2026年の今、ラグビー界のみならず、ビジネスや教育の分野でも「平尾イズム」の再評価が進んでいる。その中心にいるのが、遺族であり、父の最も近くにいた長男の存在だ。