本作で彼女が演じるのは、東京とソウルを舞台に運命に翻弄される天才女性建築家。セリフの半分以上が日本語という高いハードルを、彼女は完璧なイントネーションと、それ以上に雄弁な「沈黙」でクリアしてみせた。視聴者が引き込まれるのは、単に流暢だからではない。言葉の裏にある感情の揺らぎが、画面越しに生々しく伝わってくるからだ。
日韓のトップクリエイターがタッグを組んだこのプロジェクトにおいて、彼女の起用は最大の勝因と言っていい。単なる話題作りのキャスティングではなく、作品の質を極限まで高めるための「必然」だったことが、毎話のクオリティから証明されている。