Q1:普通コンクリート(Fc=24)のヤング係数はいくつで設計するのが標準ですか?
A1:日本建築学会の標準値として$2.50 \times 10^4\text{ N/mm}^2$($25.0\,\text{kN/mm}^2$)を採用するのが実務上の標準です。土木分野の道路橋示方書基準でも同等の数値が用いられますが、骨材の比重や気乾重量が特殊な場合は算定式による補正が必要です。
Q2:静弾性係数と動弾性係数はどう使い分けるのが正解ですか?
A2:建物の耐震計算、応力解析、たわみ計算などの「力学的な変形・耐力評価」には必ず静弾性係数を用います。一方、動弾性係数は、既存建築物のコア抜きを行わない非破壊劣化診断や、凍害・火災による内部組織の損傷度測定の指標として比較・活用します。
Q3:長期たわみを計算する際、ヤング係数はそのまま使えますか?
A3:そのまま使用してはいけません。コンクリートは持続荷重を受けると時間とともにひずみが増大する「クリープ現象」が生じます。長期たわみ算定時は、クリープ係数($\phi \approx 2.0$など)を考慮した有効ヤング係数(初期ヤング係数の約$1/3$程度)に低減して計算を行う必要があります。