日本野球機構(NPB)の北海道日本ハムファイターズで無双の活躍を見せ、海を渡ってメジャーリーグベースボール(MLB)のサンディエゴ・パドレスでもエースとして君臨し続けるダルビッシュ有。長男がプロ野球の世界でスーパースターへの階段を駆け上がる速度に比例して、弟たちに向けられる世間の視線は次第に鋭さを増していった。
「ダルビッシュの家族」という看板は、時に過剰な期待となり、時に冷徹な好奇の目となって突き刺さる。同じアスリートの道を志しても、常に兄の圧倒的な才能と比較される重圧。世間の無遠慮な詮索は、多感な思春期の少年たちにとって息苦しい檻のようなものだったに違いない。