本作をより深く味わう上で見逃せないのが、スティーヴ・オルテンによる原作小説との違い、そして2023年公開の続編『MEG ザ・モンスターズ2』との構造的な変化です。
原作小説におけるジョナス・テイラーは、屈強なアクションスターではなく、深海恐怖症に苦しむ古生物学者・潜水科学者として描かれています。ゴア描写(人体切断などの凄惨な流血表現)が非常に過激であり、サメの体内から人間を救出しようとする生々しい解剖シーンなど、サイエンティフィック・ホラーの側面が強い作品でした。対して映画版は、主演にジェイソン・ステイサムを据えたことで、PG-13レーティングに抑えた爽快なハイテンション・海洋アクション映画へと大胆に舵を切っています。
続編との違い詳細まとめを見ると、第1作が「深海からの脱出と未知の巨大生物とのファーストコンタクト」というサスペンス性を重んじていたのに対し、ベン・ウィートリー監督がメガホンをとった第2作は、陸上をも闊歩する新種モンスターや悪徳傭兵企業との銃撃戦が盛り込まれ、より荒唐無稽なエンタメバトルへとスケールアップしていることが分かります。