バラエティ番組や討論番組を成立させるためには、全員が善人であっては成立しません。あえて毒舌を吐き、場の空気を乱し、視聴者のヘイトを一手に引き受ける嫌われ役のキャラクターは、テレビ・配信コンテンツにとって不可欠なピースです。過去の著名なタレントの中にも、制作側の意図を完璧に汲み取って嫌われ役を演じ切ることで、独自のポジションを確立したプロフェッショナルが多数存在します。
しかし、SNS全盛の現在は、番組内の演出とタレント個人の人格を切り離して視聴できない層が増加しています。番組内のプロレス的なやり取りがそのまま私生活への誹謗中傷に直結してしまうリスクを孕んでおり、嫌われ役タレントの立ち回りには極めて高度なバランス感覚とメンタル管理が求められる時代です。