Q1:手で簡単に引き抜ける小さなひこばえは、むしり取っても大丈夫ですか?
A1:まだ木質化していない、春先に出たばかりの柔らかい新芽であれば、ハサミを使わずに手で横方向に押し倒すように「掻き取る(芽欠き)」のがむしろ効果的です。手で根元からもぎ取ることで、ハサミの刃先では残ってしまいがちな基部の潜伏芽組織まで綺麗に除去でき、その後の再発率を著しく低減させることができます。
Q2:ひこばえだけに除草剤を塗布して枯らすことは可能ですか?
A2:絶対に避けてください。ひこばえは主木と完全に導管・師管(維管束)でつながっています。ひこばえの葉や切り口に浸透移行性の除草剤を塗布すると、薬剤成分が主木の根や幹全体へ瞬く間に循環し、守るべき大切な親木ごと枯死させる結果となります。必ず物理的な切除による除去を行ってください。
Q3:切り落としたひこばえを使って、挿し木で新しい苗木を増やすことはできますか?
A3:挿し木による増殖自体は極めて容易です。ひこばえは細胞分裂が活発で発根能力が非常に高いため、用土に挿せば高確率で発根します。ただし、バラや果樹などの接ぎ木品種から採取したひこばえを増やしても、育つのは観賞価値や食味の低い「台木(ノイバラや野生種)」です。挿し木で親木と同じ花や果実を楽しみたい場合は、主幹から伸びた健全な新梢を使う必要があります。