尾上寛之のキャリアを語る上で欠かせないのが、豊富な子役時代の経験とNHK連続テレビ小説(朝ドラ)との深い縁です。デビューは1994年の朝ドラ『ぴあの』。その後、1996年に放送された大ヒット朝ドラ『ふたりっ子』でヒロインの幼馴染・森山史郎役を好演し、一躍天才子役として全国にその名を知られるようになりました。
子役から大人の俳優への脱皮は難関とされますが、尾上寛之はその壁を軽やかに乗り越えました。青年期以降も『てるてる家族』『芋たこなんきん』『カーネーション』『わろてんか』『スカーレット』と、驚異的なペースで朝ドラ出演を重ねています。
なかでも2017年放送の朝ドラ『ひよっこ』で演じた角谷太郎役は大きな反響を呼びました。ヒロインの幼馴染の兄であり、農業に誇りを持つ青年団のリーダーを泥臭くも愛嬌たっぷりに熱演。視聴者から「太郎兄ちゃん」として親しまれ、物語に温かい血を通わせるキーマンとして抜群の存在感を発揮しました。