お宝市番館飾磨店がなぜこれほどまでに語り継がれているのか。その理由は、単なる中古品売買の枠を超えた「ワンダーランド的空間」と、独自の査定・販売カルチャーにありました。当時の利用者の証言や買取評判から、各名物コーナーの実態を振り返ります。
1. トレカ・レトロゲーム・フィギュアの専門査定
遊戯王、ポケモンカード、デュエル・マスターズをはじめとするトレカの買取価格において、飾磨店は常に地域最高水準を掲げていました。特にショーケースに並ぶ初期絶版カードや高額プロモの品揃えは圧巻で、専門知識を持つスタッフが対面で状態をシビアかつ迅速に査定するスタイルが評価されていました。ファミコンやPCエンジンなどのレトロゲーム、ジャンプ系フィギュアのまとめ売りプラスアップ査定など、コレクターのツボを押さえた買取企画が日常的に展開されていました。
2. 深夜を熱狂させた古着セールとストリートブランド
アメカジ、スニーカー、裏原系ストリートブランドからヴィンテージデニムまでを取り揃えたアパレルフロアは、飾磨店の看板エリアでした。特に週末や大型連休にゲリラ的に開催された古着セールでは、「店内全品30%〜50%OFF」や「値札シール色別均一セール」といった破格のディスカウントが実施され、レジ前に長蛇の列ができるのが恒例行事となっていました。
3. 独自仕様のクレーンゲーム設定とエンタメ演出
アミューズメントコーナーでは、一般的なゲームセンターとは一線を画す挑戦的なクレーンゲーム設定が名物でした。橋渡し設定の絶妙な難易度や、カプセルを落として豪華景品(人気ゲーム機や高額カードパック)の引き換え券を狙う「くじキャッチャー」など、独自のドキドキ感を演出するギミックが満載でした。