現在70代を迎えてなおスマートな体躯を保ち続ける水谷豊ですが、20代から30代にかけて見せていたビジュアルは、当時の映画・テレビ界でも唯一無二の輝きを放っていました。当時のスチール写真や映像アーカイブがデジタルリマスター化されるたび、ネット上では「現代のK-POPアイドルや若手実力派俳優にも通じる中性的な美少年」「切れ長の瞳とアンニュイな表情の色気が凄まじい」といった賞賛の声が殺到しています。
水谷豊の若き日の容姿が人々を惹きつける最大の要因は、単なる造形の美しさにとどまらず、「危ういアウトローの影」と「少年のような無垢な笑顔」が同居する二面性にあります。頬のシャープなラインと愁いを帯びた眼差しはどこか刹那的でありながら、ひとたび笑うと八重歯が覗く人懐っこい表情を見せる――このコントラストが、当時の女性ファンのみならず同世代の男性たちをも強烈に虜にしました。
また、1970年代の日本のストリートカルチャーやメンズファッションにおいても、水谷豊は時代の先端を走るアイコンでした。スリムなスタイルに着こなすレザージャケット、少し長めのウルフカットやパーマスタイル、そして独特のアンニュイな立ち居振る舞いは、当時の若者たちの模倣の対象となり、現在見ても全く古さを感じさせない普遍的な洗練さを備えています。