二人の出会いは2019年夏、木原選手が度重なる怪我や前パートナーとの解散により、現役引退を真剣に検討していた時期に遡ります。指導者の勧めで実現したトライアウトにおいて、初めて手を取り合って滑った瞬間、双方が「これまでの感覚とまったく違う」という直感的な電撃を覚えたエピソードはあまりに有名です。
木原選手は当時の心境を「滑り出した数秒で、スピードを無理に合わせる必要がないと分かった」と述懐しています。一方の三浦選手も「投げられた瞬間、恐怖心がまったくなかった」と証言しており、まさにパズルのピースが完璧に合致した瞬間でした。結成当時のプロフィール差は以下の通り、一見すると大きな隔たりがありました。
一般的に9歳の年齢差は上下関係を生みやすく、意思疎通の障壁になりがちです。しかし二人の場合、木原選手の謙虚な人柄と三浦選手の天真爛漫な精神が作用し、練習現場では一切の敬語を排除。「龍一」「璃来」と呼び合うことで、上下関係を完全に排したフラットなパートナーシップを築き上げました。