騒動の拡大を決定づけたのは、初動対応における致命的なミスでした。2016年1月6日夜、ベッキーさんは単身で緊急記者会見に臨み、「ただの友達」「お付き合いということは一切ありません」と深々と頭を下げて関係を否定しました。しかし、質疑応答を一切受け付けない一方通行の弁明であったこと、そしてその直後に前述の「センテンススプリング」という開き直りとも取れるメッセージが暴かれたことで、世論の怒りは頂点に達します。
結果として、ベッキーさんが抱えていた大手クライアント14社のCM契約はすべて打ち切りとなり、レギュラー番組10本からも順次降板。違約金は数億円規模に達したと報じられ、芸能活動の無期限休止へと追い込まれました。一方の川谷絵音さんも、バンド活動の継続を試みたものの、同年秋の未成年タレントとの飲酒同席問題なども重なり、一時的な活動休止を余儀なくされました。
ベッキーさんの復帰番組となったのは、2016年5月13日放送のTBS系『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』でした。中居正広さんを前に、最初の会見で嘘をついていたこと、元妻への直接謝罪を果たしたこと、そして川谷さんへの恋愛感情を完全に断ち切ったことを涙ながらに語りました。この告白は平均視聴率24.0%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)を記録し、過酷な禊(みそぎ)の第一歩として芸能史に刻まれました。