さっぽろ東急百貨店が敢行した大規模改装は、従来の百貨店ビジネスモデルからの大胆な脱却として業界内外で大きな話題を呼びました。最大のトピックは、札幌エスタの営業終了に伴い移転してきた大型テナントの受け入れです。
さっぽろ東急百貨店のフロアガイドを俯瞰すると、上層階に「ビックカメラ」(5階・6階)や大型アミューズメント施設「バンダイナムコ Cross Store 札幌」(8階)が配置され、さらに「ハンズ」(8階・9階)といった強力な集客力を持つテナントが集結しています。これにより、従来のシニア・富裕層中心の顧客基盤に、デジタルネイティブ世代やファミリー層が自然に合流する構造が完成しました。
低層階の上質なファッション・コスメ、地下の伝統的な食品売り場という百貨店本来の強みを残しつつ、中上層階に目的性の高いテナントを配する「シャワー効果」を狙ったフロア設計は、都市型商業施設としての完成形を示しています。