ネット上の掲示板やSNS、手話サークルの現場を調査すると、ILYサインがどのように受け止められているのか、リアルなユーザー体験が見えてきます。
都内の手話カフェに集う20代のデフ当事者は取材に対し次のように語っています。
「写真のポーズや別れ際の挨拶で『🤟』をパッと出されると、手話を知ってくれているんだなと嬉しくなります。ピースサインと同じくらい身近で明るい気持ちになれるサインです」
一方で、使い手側のリテラシーに関する議論も存在します。オンラインコミュニティでは「相手を威嚇するような場面でメロイックサインと間違えて使ってしまい、後から意味を知って恥ずかしかった」「手の甲を相手に向けてしまうと本来のサインとして綺麗に見えない」といった声も散見されます。
単なるポーズの真似事にとどまらず、「相手に対して手のひらをまっすぐ向ける」「笑顔や目線を合わせる」という非言語コミュニケーションの基本が伴って初めて、このサインの持つ温かさが100%相手に伝わります。