スマホに届く「通知不可能」の正体とは?非通知との違いと詐欺の手口

スマホに届く「通知不可能」の正体とは?非通知との違いと詐欺の手口

スマホに届く「通知不可能」の正体とは?非通知との違いと詐欺の手口の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

「通知不可能」に関しては、インターネット上で事実とは異なる都市伝説や誤った対処法が流布しています。被害を最小限に食い止めるため、代表的な誤解を是正します。

最も致命的な誤解は、「不在着信の通知不可能に折り返し発信できるのか」という疑問です。結論から言えば、折り返し電話をかけることは物理的に不可能です。発信履歴に表示される文字列は単なるステータス情報であり、宛先となる電話番号データが存在しないため、発信ボタンを押しても「お繋ぎできません」というガイダンスが流れるか、発信自体がキャンセルされます。

次に、「電話に出てしまっただけで高額な通話料金を詐取されるのではないか」という懸念です。国際電話であっても、通常の着信側に応答通話料が発生することは原則としてありません(海外ローミング滞在中の受電を除く)。「出た瞬間に数万円請求される」という噂は、かつてのワン切り詐欺(着信履歴から高額な国際有料ダイヤルへ折り返させる手口)と混同された誤解です。

しかし、金銭的課金がないからといって無傷とは言えません。電話に出て声を発した時点で、詐欺グループ側のシステムには「この電話番号は実在し、見知らぬ番号にも応答するアクティブな標的である」と記録されます。この情報は「カモリスト」としてダークウェブや名簿業者の間で即座に売買され、その後のフィッシングSMSや強盗の下見電話など、より深刻な二次被害を誘発する引き金となります。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。