日本図書普及株式会社の公表データによると、全国の加盟書店数は出版不況や書店の廃業に伴い減少傾向にあるものの、丸善ジュンク堂書店図書カード利用をはじめとする大手チェーンでは依然として強固なネットワークが維持されています。現在発行されている「図書カードNEXT」は、従来のパンチ穴が開く磁気式カードとは異なり、裏面のQRコードをPOSレジのスキャナーで読み取るデジタル管理方式を採用しています。
大手書店の現場において、どのような利用環境が整備されているのかを整理しました。
まず、業界最大規模のネットワークを誇る丸善ジュンク堂書店図書カード決済では、店頭の書籍・雑誌はもちろん、丸善の強みである高級筆記具や一般文具の会計にも柔軟に対応しています。丸善日本橋店やジュンク堂書店池袋本店などの旗艦店では、専門書からステーショナリーまで同一レジで決済できる利便性が利用者から高く評価されています。
次に、複合エンタメショップを展開するTSUTAYA図書カード対象店舗については、明確な線引きが存在します。TSUTAYA全店で使えるわけではなく、「書籍・雑誌の販売カウンターを常設している店舗」に限定されます。CD・DVDのレンタル代金やゲームソフトの購入、トレカの決済には原則として利用できません。
さらに注目すべきは、ネット通販への対応です。リアル店舗の代表格である紀伊國屋書店では、公式通販サイトおよび電子書籍アプリである紀伊國屋書店ウェブストアKinoppyにおいて、図書カードNEXTの裏面に記載されたカード番号とPIN番号を入力することで、電子書籍や紙の書籍の直接決済が可能です。街の書店が生活圏にない読者にとって、外出不要で残高を消化できる決定的な選択肢となっています。