車で向かうドライバーにとって、運命の分かれ道となるのが「沢渡(さわんど)駐車場」と「平湯(あかんだな)駐車場」の選択です。どちらを利用すべきかは、出発地のアプローチ方向によって明確に決まっています。
長野県側(東京・甲信越方面)からの玄関口:沢渡駐車場
長野自動車道・松本ICから国道158号を西へ約1時間走ると、梓川沿いに「沢渡駐車場」群が現れます。ここには公営・民営合わせて複数の駐車場が点在しており、合計で約2,000台が駐車可能です。普通車の駐車料金は1日あたり700円に統一されています。
乗り換え拠点となる主要バスターミナルは「さわんどバスターミナル(市営第3駐車場隣接)」および「さわんど足湯公園前」などです。シャトルバスの往復乗車券は大人2,800円。早朝に到着した場合は、トイレや自動券売機が充実している「さわんどバスターミナル」周辺の駐車場を第一候補にするのが鉄則です。
岐阜県側(名古屋・関西・北陸方面)からの玄関口:平湯あかんだな駐車場
中部縦貫自動車道・高山IC方面や安房峠道路を経由してアプローチする場合は、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷にある「平湯あかんだな駐車場」を利用します。収容台数は約850台、普通車の駐車料金は1回600円と沢渡よりもわずかに割安です。
シャトルバスはあかんだな駐車場、または平湯バスターミナルから発着しており、往復運賃は大人2,600円。東海北陸自動車道を経由してアクセスする旅行者にとってはこちらが最短ルートとなり、下山後に奥飛騨温泉郷の名湯に直行できる利点も見逃せません。
グループ旅行なら「定額タクシー」がバスより安く快適な事実
ここで多くの初心者が知らずに損をしているのが、「上高地タクシー定額料金」を活用した相乗り戦術です。現地では認可されたタクシー会社が、沢渡および平湯から上高地バスターミナルまでの定額運賃を設定しています。
沢渡からの片道運賃は約4,800円〜5,200円(車種により変動)です。シャトルバスの片道運賃は大人1人1,500円のため、4名で乗車すれば1人あたり約1,250円となり、バスに乗るよりも安上がりになります。さらに、バス停に長蛇の列ができていてもタクシー乗り場から並ばずに出発でき、途中の「大正池」で荷物をトランクに入れたまま下車するなどの融通も利くため、3〜4人のグループなら迷わず選択肢に入れるべきです。