混雑が常態化する京阪神への通勤バトルにおいて、西日本旅客鉄道が投入した「有料座席サービス Aシート」はまさに救世主的な立ち位置を築いた。リクライニングシート、全席コンセント、無料Wi-Fiを備えた9号車は、車内を即席のパーソナルオフィスや極上の仮眠スペースへと変貌させる。
指定席料金を支払ってでも確実に座りたいというビジネスパーソンの需要は根強く、朝の上り列車や夕方以降の下り列車ではチケットの争奪戦が激化している。チケットレス予約の浸透に伴い、発車直前には満席のランプが灯るケースも日常茶飯事だ。単なる移動時間を生産的な時間へと転換できる付加価値は、長距離通勤者にとってすでに手放せないインフラとなっている。