多摩美術大学の難易度は、学科・専攻ごとに大きく乖離しています。美術学部内の学科間格差は、一般的な総合大学の文系学部・理系学部以上の開きがあり、対策に必要な期間も異なります。大手美術予備校の指導実績データによると、実技合格レベルに到達するまでの平均所要時間は、学科によって1年から3年以上の開きが生まれています。
その頂点に位置するのがグラフィックデザイン学科です。広告、ブランディング、パッケージ、タイポグラフィの領域で日本のデザイン界を牽引し続けてきた同科は、毎年の志願者数が圧倒的で、実質倍率も6〜10倍以上を推移します。合格者の実技作品はプロのイラストレーターやデザイナー顔負けの描写力・構想力を誇り、浪人して何年も挑戦し続ける受験生が後を絶ちません。
これに匹敵するのが、生産デザイン学科のプロダクトデザイン専攻です。自動車、家電、家具、日用品などのインダストリアルデザインを網羅する同専攻は、空間把握能力と立体表現における精密なデッサン力が求められます。カーデザイナーを目指す優秀な層が全国から集まるため、実質的な合格難易度は国内私大のデザイン系学科でトップクラスを維持しています。