深夜2時、那覇の歓楽街。一般的な街ならラーメン屋に吸い込まれる時間帯に、ここでは老若男女が鉄板を囲んでいる。この独特な習慣を牽引してきたのが、株式会社大台フードプロジェクトが展開するステーキハウス88グループだ。
戦後のアメリカ統治時代にルーツを持つ沖縄県では、ステーキは特別な日のご馳走であると同時に、極めて身近なソウルフードとして定着した。脂っこい豚骨ラーメンよりも、さっぱりとした赤身肉をポン酢や特製ソースで流し込む方が翌朝も胃もたれしない。そんな地元ならではの実利的な知恵が、巨大な夜の食文化を形作っている。