ネット上の情報で最も危険な誤解は、「ハトメにしっかり紐を結べば強風でも耐えられる」という過信です。オーニングは構造上、ヨットの帆と同一であり、風を正面から受け止めると数平方メートルの布地に数百キログラム規模の風圧荷重がかかります。
強風台風対策を怠った結果として起きる最悪の事態は「器具ごと階下へ落下する事故」です。特にマンション高層階では、突風によってマグネットフックが外れたり、突っ張り棒が外れて歩行者や駐輪場に直撃する重大事故リスクが常に付きまといます。サッシ枠を傷め、賃貸退去時に高額な修繕費を請求されるケースも報告されています。
風速5m/sを超える予報が出ている日や、台風が接近している際は、「頑丈に固定する」のではなく「即座に取り外して室内へ退避させる」のが唯一無二の安全策です。素早く着脱できるよう、固定箇所にカラビナやクリップフックを介在させておく工夫が、現場での知恵として推奨されます。