日本国内でマヌルネコを飼育・公開している施設は限られていますが、それぞれの園館で暮らす個体たちは、ファンから「変顔の名手」として熱烈な支持を集めています。
那須どうぶつ王国(栃木県):ボルとポリーが織りなす圧倒的ドラマ
国内のマヌルネコブームの火付け役となったのが、那須どうぶつ王国のオス「ボル」とメス「ポリー」です。ボルの持ち味は、ガラス越しに遠くを見つめながら見せる「虚無の表情」や、岩場にどっしりと鎮座した際の威風堂々たる貫禄。一方でポリーは、アクリルガラスに激しく張り付いて見せる威嚇顔や、好奇心旺盛に動き回る際のダイナミックな表情変化で知られます。
飼育担当者による公式発信や、来園したカメラマンたちが捉えた決定的写真はたびたびX(旧Twitter)等で万単位のリポストを記録。2頭の絶妙な距離感と、不機嫌そうに見えてどこか愛くるしい日常のワンシーンは、多くのクリエイターを刺激し続けています。
神戸市立王子動物園(兵庫県)&埼玉県こども動物自然公園
関西の拠点である神戸市立王子動物園でも、伝統的にマヌルネコの飼育に力が注がれてきました。ガラス越しにじっと来園者を観察する独特の「ジト目」や、給餌の際に見せるワイルドな肉食獣の表情は、関西エリアの写真愛好家たちを虜にしています。
また、埼玉県こども動物自然公園では、広々とした展示環境の中で岩場を軽やかに跳躍し、岩の隙間からひょっこりと平らな顔を覗かせる本来の野生に近い姿が観察可能です。草葉の陰から瞳をまん丸にしてターゲットをロックオンする瞬間など、変顔写真集やカレンダーの表紙を飾るような劇的なカットが日々記録されています。