ファッショナブルな映画のイメージから、煌びやかなモデルを題材にしたと誤解されがちだが、KTタンストールがこの曲を書く契機となったのは全く異なるカルチャーアイコンだった。彼女の視線を捉えたのは、伝説的なパンクロッカーであるパティ・スミスだ。
名盤『Horses』のジャケット写真で、無造作にジャケットを肩にかけ、鋭い眼差しでカメラを見据える白黒のポートレイト。男社会の音楽シーンで媚びることなく自らの芸術を貫いたその立ち姿に、若き日のタンストールは強烈な啓示を受けたという。「女性が力強く、自分の足で立つとはどういうことか」。あのアイコニックな写真から放たれる圧倒的な自信こそが、歌詞に登場する「彼女」の正体だった。