かつてのサンリオを苦しめていたのは、直営店やテーマパークを中心とした自社物販の重い固定費だった。店舗を構え、在庫を抱え、商品を売る——この伝統的なビジネスモデルは、景気変動の影響を受けやすく粗利益率の伸び悩みを招いていた。
転機となったのは、徹底的なライセンスシフトだ。自社で製造・販売のリスクを負うのではなく、世界中のパートナー企業にキャラクターの使用権を許諾する。このビジネスモデルへの転換により、営業利益率は驚異的な水準へと跳ね上がった。粗利の大部分がそのまま利益として残るスキームの確立。これこそが、現在の高収益体質を作り上げた最大のエンジンである。