素直さを阻む最大の元凶を突き詰めると、「過去の対人関係におけるトラウマ」に行き着きます。幼少期に親から条件付きの愛情しか受けられなかった経験や、学生時代・過去の恋愛で信じていた人に裏切られた記憶は、心に深い爪痕を残します。
「ありのままの自分を出したら否定された」という痛烈な原体験があると、脳は「素直になること=危険」と学習してしまいます。大人になって築き上げた高いプライドは、傷つきやすい脆い内面を守るための強固な「鎧(よろい)」に過ぎません。鎧が重くなればなるほど、周囲からは傲慢や気難し屋に見えてしまい、人間関係がさらにこじれる悪循環に陥るのです。