最近の音楽シーンにおいて、SNSでのバズをきっかけにスターダムにのし上がるアーティストは珍しくない。しかし、その多くがライブステージという試練の場で淘汰されていく現実がある。スタジオでどれだけ美しくエディットされた歌声も、フェスやドームの巨大な空間ではそのメッキが剥がれてしまうからだ。リスナーは残酷なほど耳が良い。
生で聴いてこそ真価を発揮するボーカル。それこそが、現代において生き残るための絶対条件となった。スマートフォンの画面越しではなく、空気の振動として体感する歌声にこそ、私たちは惜しみない拍手を送るのだ。