渋谷区広尾という都心の一等地にありながら、静謐な空気が流れる聖心女子大学。かつては美智子上皇后陛下の母校としても知られ、日本を代表する名門女子大としての地位を築いてきた。だが、今のキャンパスを歩く学生たちの手元にあるのは、分厚い教養書だけではない。タブレットやPCを使いこなし、データサイエンスやグローバル課題について熱心に議論を交わす姿が日常となっている。
伝統的なマナーや気品は受け継ぎながらも、彼女たちの視線はしっかりと実社会のシビアな現実に向いている。もはや「守られる存在」としてのお嬢様は、ここには存在しない。