人間離れした体躯の進化は、野球ファンの視界を常に惑わせてきた。特に首回りから僧帽筋にかけての厚み、そして胴回りの太さは、一般的な「細マッチョ」の概念とは大きく異なる。首が太くなると顔全体の輪郭が丸みを帯びて見えるため、テレビカメラの望遠レンズを通すと、一瞬ふっくらした印象を与えてしまう。
しかし、これは100マイルを超える速球の衝撃に耐え、シーズン162試合を戦い抜くプロスポーツ業界のトップアスリートに必要な「防具」に他ならない。上半身の質量を増やすことで軸のブレを減らし、体幹の捻転差によるパワーを爆発させる狙いがあるのだ。