ギリシャ型の足を持つ人が靴選びで最も直面しやすいトラブルが、つま先の圧迫痛だ。特に、可愛らしいデザインで定番人気の「ラウンドトゥ(つま先が丸い靴)」を履いた際に痛烈な痛みを覚えるケースが後を絶たない。
ギリシャ型がラウンドトゥで痛い理由は、靴の空間設計と足の頂点位置のズレにある。ラウンドトゥの多くは親指側にゆとりを持たせたエジプト型向けに設計されているため、中央が最も長いギリシャ型の足を入れると、人差し指の先端が靴のカーブに真っ向から衝突してしまう。その結果、靴の中で人差し指が「く」の字に曲がったまま固定される「ハンマートゥ(槌状趾)」や、指の背にタコ・ウオノメができる原因となる。
さらに見逃せないのがギリシャ型の外反母趾リスクだ。圧迫された人差し指をかばおうとして無意識に足指をすぼめて歩行したり、前滑りした足先が狭いトウボックスに押し込まれることで、隣接する親指の付け根に不自然な荷重がかかり、外反母趾や内反小趾を誘発するリスクが高まる。