逮捕後、世間の関心は「なぜ何の関係もない中学生2人を標的にしたのか」という寝屋川事件 犯行動機に集中しました。しかし、山田死刑囚が捜査段階や法廷で語った内容は、到底納得のいくものではありませんでした。
山田は平田さんについて「車内で急に体調を崩して暴れ出し、除菌スプレーをかけたら動かなくなった」「熱中症のような状態だった」と主張。星野さんに対しても「車内で大声を出し始めたため、落ち着かせようと首元を押さえたら息をしなくなった」などと、殺意を全面的に否認し、自らの保身に終始する不合理な弁解を並べ立てました。
しかし、捜査関係者の証言や検察側の指摘によって、山田の異常な過去と行動パターンが白日の下に晒されます。
実は山田には、2002年にも寝屋川市内で中高生ら男子生徒を狙った監禁・強制わいせつ事件を起こし、懲役刑を受けた前科がありました。当時もスタンガンや手錠を用いて少年たちを脅迫し、車内に連れ去る手口を用いており、出所からわずか1年足らずで再び本事件を引き起こしていたのです。
公判における精神鑑定でも完全な刑事責任能力が認められており、犯行動機の本質は「深夜に孤立した少年少女に目をつけ、自らの歪んだ支配欲やわいせつ目的で連れ去ったものの、犯行の発覚を恐れて冷酷に口封じを図った」という極めて自己中心的かつ凶悪な心理構造であったと結論づけられています。