現場で「今日は何の日」を活用しているユーザーの声を取材・調査すると、成功と失敗を分ける明確な境界線が浮かび上がってきます。
大手IT企業でチームリーダーを務める30代男性は、「朝礼で記念日ネタを取り入れ始めた当初、ネットの文章をそのまま読み上げてしまい、メンバーから『学校の校長先生の話みたいで眠くなる』と指摘された」と振り返ります。その後、「記念日の紹介を15秒に抑え、残りの45秒を自チームの直近の課題解決に結びつける構成」に変更したところ、メンバーから「今日の話は腑に落ちた」と高評価を得るようになったといいます。
また、介護福祉施設で働くケアマネジャーの証言によると、「介護レクにおいて最も盛り上がるのは、昭和の暮らしや流行歌にまつわる出来事」だといいます。たとえば「東京タワー完工の日(12月23日)」に当時の写真を見せながら「完成した時、どこにいらっしゃいましたか?」と尋ねると、普段は無口な利用者が生き生きと当時の思い出を語り出すなど、回想療法としての劇的な効果が確認されています。
一方で、SNS運用における典型的な失敗例として挙げられるのが、「アカウントの専門性と無関係な記念日の乱発」です。ビジネス系アカウントが脈絡なく「今日はアイスクリームの日!」とだけ投稿しても、フォロワーのエンゲージメントは低下します。発信者自身の専門領域と記念日をいかにブリッジさせるかが問われます。