呉高専の最大の強みとして語られるのが、卒業後の圧倒的な「出口の強さ」です。就職希望者に対する求人倍率は例年30倍〜40倍以上に達し、就職率はほぼ100%を維持しています。
公式発表資料や卒業生進路統計に基づく呉工業高等専門学校の就職先実績には、名立たるリーディングカンパニーが並びます。マツダ、三菱重工業、JFEスチール、中国電力といった瀬戸内・中四国の大手メーカー・インフラ企業はもちろん、日立製作所、ソニーグループ、トヨタ自動車、NTTグループ、JR各社などの全国規模の超大手企業へ、20歳前後の若さで技術者・研究開発補助として正社員採用されます。人事担当者が「高専出身者は大学卒と同等の専門基礎と現場適応力を持っている」と高く評価する実証例です。
就職だけでなく、卒業生の約4割から5割が進学を選択します。呉高専の大学編入合格実績は目を見張るものがあり、東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、九州大学などの旧帝国大学をはじめ、広島大学、神戸大学、そして高専からの編入に特化した長岡技術科学大学や豊橋技術科学大学への合格者を毎年輩出しています。
高専専攻科(2年間の発展課程)へ進学して学士(工学)を取得したのち、東京大学大学院や京都大学大学院へ進むルートも確立されています。「共通テストの一発勝負を回避し、専門科目と英語(TOEIC)で国公立大学の上位学部へ3年次編入できる」という点は、戦略的な進路選択として極めて合理的な仕組みです。