ファンが最も混乱しやすいのが、M78星雲「光の国」の最高指導者層であるウルトラの父(本名:ウルトラマンケン)とウルトラの母(本名:ウルトラウーマンマリー)を取り巻く家族構成です。ウルトラマン家系図の公式設定を詳細に調査すると、血縁関係と養子関係が入り混じる精緻なバックストーリーが存在します。
まず決定的な事実として、ウルトラの父と母の実子はウルトラマンタロウただ一人です。初代ウルトラマンやジャック、ゾフィーは実子ではありません。さらに複雑なのがウルトラセブンとの間柄です。報道各社の特撮アーカイブや設定資料によると、セブンの実母は「ウルトラの母の実姉」にあたります。したがって、セブンから見たウルトラの母は「叔母」であり、セブンとタロウは血縁上の従兄弟(いとこ)という極めて近い親族関係にあります。
一方、第5期メンバーであるウルトラマンエースには切ない出自が存在します。かつて光の国を揺るがした大戦激化の最中、両親を失った戦災孤児であったエースを、父と母が引き取り我が子同然に育て上げたというウルトラマンエースの養子設定が、小学館の学年別学習雑誌をはじめとする当時の公式設定として語り継がれています。
さらに長男ゾフィーの両親の関係についても特筆すべき記録があります。公式の歴史設定において、ゾフィーの両親もまた太古のウルトラ大戦争で戦死しており、父と母が後見人となってその成長を見守ってきました。ウルトラ一族の血統の真相は、戦争孤児を社会全体・指導者層が包摂して育て上げてきた光の国の慈愛の歴史そのものと言えます。