中古端末の買取現場や街のスマートフォン修理専門店では、ユーザーの「思い込み」に起因するトラブルが日常的に発生しています。
リユース業界の査定士や修理受付スタッフの証言によると、「Proモデルだと思って持ち込まれた端末が実際は標準の無印モデルだった」「画面サイズが同じだからと購入した保護ガラスのスピーカー位置が数ミリズレていて装着できない」といった相談が後を絶ちません。大手買取専門店の査定デスク担当者は次のように実情を語ります。
「お客様から『iPhone 12の買取をお願いしたい』とお持ち込みいただき、システム照合したところ『iPhone 11』だったというケースは珍しくありません。側面のフレーム形状が丸いか角ばっているかという決定的な違いも、ケースを長年つけっぱなしにしていると記憶が曖昧になってしまうのです。正確な型番が判明しないままフリマアプリに出品し、購入者とスペック不一致でトラブルに発展するケースも散見されます」(大手リユースチェーン査定担当者)
SNSやネット掲示板上でも、「家族のおさがりスマホの型番が分からずバッテリー交換の部品を発注できない」「ドコモ端末だと思っていたらSIMフリー版で対応周波数帯(Band)が異なっていた」といった体験談が多数投稿されています。端末のコモディティ化が進んだ現代だからこそ、客観的なデータに基づく照合作業が不可欠です。