十日恵比須神社の正月大祭は、毎年日付固定で1月8日から11日までの4日間にわたり執り行われます。それぞれの日に異なる神事と役割が与えられており、参拝の目的に応じて訪れる日程を見極めることが肝要です。
神社の公式記録および「福岡懸神社誌」などの資料によると、神社の起源は天正19年(1591年)、香椎宮社家の武内五右衛門が香椎宮と筥崎宮の参拝帰りに潮先で恵比須神の御尊像を拾い上げ、翌文禄元年(1592年)1月10日に社殿を建立したことに始まります。この由緒に基づき、1月10日の「正大祭」を中心とする厳粛かつ華やかな祭礼体系が整えられてきました。
大祭期間中の大きな特徴は、開門時間および参拝時間が特別編成となる点です。初日の1月8日午前中に開門された後、宵えびすの9日から正大祭の10日にかけては夜間も社殿・授与所が閉ざされることなく、徹夜での参拝体制が敷かれます。夜を徹して提灯の明かりが境内を照らし、深夜でも祈祷太鼓の音が響き渡る光景は、博多ならではの活気に満ちています。