なぜ人は深夜に深淵を覗くのか?哲学ニュースNwkの中毒性に迫る

なぜ人は深夜に深淵を覗くのか?哲学ニュースNwkの中毒性に迫る

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サイト上で不動の人気を誇るのが、古今東西の思考実験をめぐる議論だ。ひとりを犠牲にして多数を救うべきかという「トロッコ問題」は、もはや古典的な倫理の問いにとどまらない。自動運転車の判断基準や、自律型ドローンの軍事利用といった現実のテクノロジー倫理とダイレクトに結びついている。

「自分が見ている世界は本物なのか」という認識論の迷宮も、掲示板の住民たちを魅了してやまない。17世紀にルネ・デカルトが「我思う、ゆえに我あり」と唱え、あらゆる感覚の疑わしさを突き詰めたように、ネットの議論もまた、日常の前提を容赦なく解体していく。モニターの光を浴びながら文字を追う読者は、いつの間にか自分自身の存在基盤を疑い始めるのだ。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。