国内の製氷技術を語る上で外せないのが、業務用厨房機器産業の巨人たちによる開発競争だ。なかでも業界をリードするホシザキ株式会社は、創業者・星崎榮一が築いた妥協なきモノづくりの精神を今に受け継ぐ。同社の代名詞である「HOSHIZAKI IMシリーズ」で培われたセル方式の製氷技術は、気泡を抱き込まない極めて透明度の高い氷を安定して生み出すことで定評がある。
これに対し、フクシマガリレイ株式会社は高度な温度管理ノウハウを武器に、店舗ファサードと調和するスタイリッシュでスリムな自販機設計で流通大手の支持を伸ばす。一方、パナソニック産機システムズは包括的な冷熱エンジニアリング力を生かし、純氷自動ディスペンサーの機構部に防汚・抗菌技術を徹底的に注入。各社がそれぞれの強みを研ぎ澄ませ、製品の差別化を図っている。