「朝起きてテレビを点けたのに、なぜ民放キー局でドジャース戦を放送していないのか」――今も多くのファンがSNS上でこの疑問を漏らしています。結論から言えば、現在のドジャース地上波放送予定は、MLB開幕カードやポストシーズンのごく一部を除き、ほぼ白紙に近い状態が常態化しています。今日のドジャースの試合放送をリアルタイムで追いたい場合、地上波の生放送を待つ選択肢は極めて非現実的と言わざるを得ません。
民放キー局のスポーツ担当デスクは、この構造転換について次のように証言します。「1990年代から2000年代にかけての野茂英雄氏やイチロー氏の時代とは、MLB中継を取り巻く経済規模が文字通り桁違いになりました。現在、ドジャースのような世界的メガ球団の放映権料は数十億から百億円規模へと跳ね上がっています。平日の午前中から午後にまたがる3時間以上の生中継枠を確保しても、現在のテレビCM出稿モデルでは制作費と放映権料のコストを到底回収できません。主婦層や若年層が中心となる平日午前の帯番組を休止してまで編成するリスクは、民放各社にとって許容限度を超えているのが本音です」。
この結果、MLB中継の主戦場は衛星放送(BS・CS)およびデジタルストリーミング配信へと完全に移行しました。現在、ドジャースの試合放送を今日確実にキャッチするためには、視聴者自身が有料衛星チャンネルか定額制配信サービスへアクセスするメディアリテラシーが求められる時代となっています。