これらの奇跡的な名曲はいかにして誕生したのか。楽曲制作を手掛けたランティスやアニメーション制作のスタッフ陣は、企画段階から「単なる挿入歌ではなく、作品のサスペンス性を増幅させる劇伴の一部としての主題歌」を追求したとされる。キャラクターが抱える孤独や狂気を音響的にどう表現するか、幾度もの試行錯誤が重ねられた。
KADOKAWAと共に推進されたメディアミックス展開の中でも、音楽の果たす役割は極めて大きかった。クラシック的な荘厳さとメタルの激しさを融合させた妖精帝國のサウンドアプローチや、飛蘭の持つ圧倒的な声量と疾走感は、監督や音響監督との緻密な打ち合わせを経て形作られたものであり、まさに制作陣の熱量と狂気が結実した結果と言えるだろう。