日本国内におけるタリーズの歴史は、1997年に創業者の松田公太氏が銀座に1号店をオープンしたことから始まった。当時、敷居が高いと思われていた「スペシャリティコーヒー業界」のハードルを下げ、本格的なシアトル系コーヒー文化を日本の日常に定着させた立役者である。
その後、2006年に清涼飲料水大手である株式会社伊藤園の傘下に入り、タリーズコーヒージャパン株式会社として新たな成長フェーズへと突入した。伊藤園が持つ強力な流通網と品質管理ノウハウが融合したことで、カフェ店舗のみならず、缶コーヒーや各種コラボ商品の展開など、外食産業全体において確固たる独自ポジションを築き上げるに至った。
単なるコーヒーショップにとどまらず、フードメニューや「タリーズハニー」をはじめとする物販商品の開発に注力してきた戦略こそが、激しい外食産業の競争の中で他社と一線を画す最大の理由だ。