現在、カルチャーシーンの最前線で何が起きているのか。その答えがこの空間に凝縮されている。フロアを訪れた客の多くが注文するのは、英国の伝統的なパブフードを現代的なガストロノミーの視点で再構築した限定メニューの数々だ。芳醇なクラフトビールでじっくり煮込んだ特製シチューや、スパイスを効かせた手作りパイは、一口ごとに深い余韻を残す。
視覚と味覚を刺激する仕掛けはカクテルにも及ぶ。スモークを閉じ込めたガラスドームを開けると、幻想的な霧とともにハーブの香りが立ち上るシグネチャードリンクは、スマートフォンのカメラを構えずにはいられない完成度だ。映画のワンシーンに入り込んだかのような没入感を生み出す演出は、単に飲む・食べるという行為を超え、忘れがたい記憶として刻まれる。