胃袋を満たした後に広がる物販エリアは、まるで地域の歴史を凝縮したミュージアムのようだ。かつて越中国の国司としてこの地に赴任し、数多くの秀歌を『万葉集』に残した大伴家持ゆかりの地であることを、館内の随所で感じ取ることができる。万葉の歌に詠まれた草花をモチーフにした和菓子や地酒が並び、歴史ファンの知的好奇心をくすぐる。
目を引くのは食の特産品だけではない。高岡が世界に誇る伝統工芸、高岡銅器の重厚なベルやモダンな錫(すず)の酒器が美しくディスプレイされている。職人の手仕事による滑らかな手触りと確かな重みは、旅の記念品として長く手元に置いておきたくなる逸品ばかりだ。歴史のロマンと現代のクラフトマンシップが、見事な調和を見せている。