『西部警察』シリーズは、サウンドトラックの完成度においてもテレビ史に輝く傑作として知られています。ホーンドクターズや羽田健太郎が手掛けた重厚なブラスサウンドの『メインテーマ』や『ワンダフル・ガイズ』は、男たちの躍動感とスピード感を象徴していました。
そうしたインストゥルメンタルの疾走感と好対照をなし、ドラマの情動を決定づけていたのが裕次郎の歌う挿入歌群です。『みんな誰かを愛してる』のほかにも、『夜明けの街』や『時間よ叫べ』などがシリーズを彩り、事件解決後の余韻や散っていった仲間への鎮魂歌として機能しました。アクションの迫力と歌の叙情性が両輪となって噛み合ったからこそ、『西部警察』は伝説のドラマとなったのです。