今年の神奈川大会は、例年以上の混戦が予想されていた。新興勢力の台頭とライバル校の超高校級スラッガーたち。一歩間違えれば足をすくわれるトーナメントで、横浜が見せた戦いぶりは圧巻の一言に尽きた。全6試合のうち5試合でコールド勝ち。打ち勝つだけでなく、相手の小さなミスを絶対に見逃さない冷徹なまでのゲーム運びが光った。
チーム打率は驚異の4割2分超え。かつての横浜といえば、「手堅い小技と投手の継投」で最少得点を守り切るスタイルが代名詞だった。しかし今季、監督が主導したのは「ファーストストライクから迷わず振り抜く」徹底した超攻撃的思考だ。ストライクゾーンに来た球を初球から強振する。そのシンプルな原則が、対戦相手の投手に強烈なプレッシャーを与え続けた。