巨額のプロモーション費用を投じたからといって、ヒットが保証される時代ではない。むしろ今の視聴者は、あからさまなマーケティングに対して強い警戒心を抱く。その結果、事前の宣伝が控えめだった作品が、視聴者の「熱狂的な推し活」によって一気に押し上げられる下克上ストーリーが多発している。
X(旧Twitter)でのトレンド入りはもちろん、ファンが作成したファンアートや短尺動画の拡散が、新たな視聴者を呼び込む最強の導線となる。人々は「与えられた流行」に流されるのではない。自らの手で良質な作品を発掘し、評価を広めていくプロセスそのものをエンターテインメントとして楽しんでいるのだ。